クルマのこと

2019年上半期の自動車販売台数ランキングに思うこと

 2019年上半期(1月~6月)の世界のカーメーカーの自動車販売台数ランキングが発表され、VW(フォルクスワーゲン:独)が2位のトヨタを5万台程上回り首位に返り咲き。3位以下を10万台以上引き離す結果となっており、VW、トヨタの2強という形になりました。ここでは上半期の自動車販売台数ランキングで見る各メーカーの動向について考えてみます。

【カーメーカー受難の時代でもVWは例外】

 VWは7/25第二四半期(4月~6月)の決算を発表。Audi、Porscheなどを含めたグループ全体総売上高は651億8500万ユーロで前年同時期の611億4900万ユーロと比較して6.6%増加となりました。また、純利益についても23%増益と、カーメーカー受難の時代において好調を維持しています。背景としては下記2点が挙げられます。

昨年はディーゼルの案件での一時費用を計上

 前年同時期に16億ユーロ程を計上しており、その案件が今年は無かったため。15年に米国で発覚した排ガス不正問題のペナルティ関連費用です。清算は一旦区切りが付きそうですが、訴訟を独国内で多数抱えており、今後この好調を維持できるかは疑問です。

SUV、高級ブランドが好調

 Audi、Porscheなどの好調な売り上げが大きく貢献しています。

【トヨタ、ホンダが好調】

 トヨタはダイハツ、日野自動車を含めたグループ全体で総販売台数が前年同時期比で2%増。トヨタ単体でも2.3%増と好調をキープ。今年発売されたRAV4の新車効果が継続しており、欧州ではYARIS(国内ではVitzに相当)の売上が伸び、コンパクトクロスオーバーC-HRが好調を維持していることも要因となっております。C-HRは2016年に発表された車で、競合のホンダVEZELと比較すると割高な印象がありますが、ここまで好調を維持出来ているのはさすが販売のトヨタと言われる所以だと思います。また、ホンダは軽自動車の売上が良く、N-BOXなどが売上に貢献しています。

【日産は3位に後退、その他は。。】

 一方で3位に後退したルノー、日産、三菱連合は、元会長のゴーン逮捕の影響を受けた格好で、経営面でも1万人以上のリストラを敢行するなど、経営立て直しモードに突入します。今後も苦戦を強いられそうですね。日産についてはこちらも参照してください。

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 その他スバルは電動パワーステアリングの不具合対応により、群馬製作所を今年1月に2週間近く操業停止していたことが影響。スズキについても検査不正問題への対応が影響して生産実績減となりました。いずれも自滅とも言えるパターンで生産量を落としており、勿体ない印象がありますね。。

 いかがでしたか?VW、トヨタが新型車投入で好調を維持、日産、スバル、スズキは自社の不正絡みで後退している印象が拭えません。VWは中国を含めたEV車開発でも一歩リードしており、排ガス不正の影響を差し引いても今最も勢いに乗っているメーカーと言っても良いと思います。今後の動向に注目ですね!最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。