トヨタプリウスは2018年12月に大幅なマイナーチェンジを実施しました。プリウスと言えば、トヨタのハイブリッド車の象徴とも言える看板車種です。2016年にカタログ燃費40km/L走れるエコカーとして、満を持してフルモデルチェンジしましたが、その独特のエクステリアの好みが話題を呼び、「歌舞伎顔」などと呼ばれ賛否が分かれました。トヨタの豊田章男社長までも「カッコ悪い」と称していた始末です。
そんなプリウスがマイナーチェンジを経て人気を取り戻しています。その背景について、少し触れてみようと思います。
【顔さえ良ければ。。と思う車】
4代目プリウスはトヨタの最新のハイブリッドシステムを積んでいます。私も何度か乗る機会がありましたが、加速力が素晴らしく、かつ燃費もピカ一でパワートレーンがとにかく優れています。
これでエクステリアが良ければな、とつくずく思わされる車でした。
【マイナーチェンジでエクステリアが大幅に改善】
マイナーチェンジは通常プラットフォームに手を加えることは無いため、インテリアもエクステリアも改良できることは限定的です。
プリウスも同様で、ましてやトヨタの共通プラットフォームであるTNGA(Toyota New Global Architecture)頭出しの基幹車両であるプリウスなので、今回のマイナーチェンジも特にエクステリアは、「不評のエクステリアを出来る限り改良した」感が否めません。
ですが、特に歌舞伎顔といわれる所以となったヘッドライトについては、かなり優し目なエクステリアとなり、ある意味トヨタらしい顔つきになった印象ですね。
【海外では相変わらず苦戦?】
同じく北米でもその奇抜なエクステリアであまり人気が上がらなかったプリウス。今回のマイナーチェンジで北米市場での売り上げも挽回したいところです。しかし、昨今のエコカー(EVやPHV)需要の高まりを受けて、プリウスの様なHVが生き残っていくか見物ですね。
中国ではEV需要が頭打ちになってきており、ひそかにHVが注目されつつありますが、グローバルではHVはあまり伸びは期待できない可能性が高いです。
いかがでしたか?トヨタは世界でも屈指のHVの技術を持っています。基幹車種であるプリウスはその全てが凝縮されたクルマと言っても過言ではないです。今後、プリウスを始め、HVカーがどこまで生き残っていくか注目しましょう。最後まで読んで頂いてありがとうございました。