トヨタ自動車は、ラグジュアリーSUVであるハリアーの新型モデルコンセプトを発表しました。
発売は2020年春と予想され、東京オリンピック開催の頃には町中で目にする機会がありそうです。現行モデルと同様に国内専売車であるとのこと。現行モデルは町中で見ない日は無いくらい人気のモデルとなっているハリアーですが、新型ハリアーはどんな進化を遂げているのでしょうか?
2020年6月にフルモデルチェンジしました。詳細は以下参照ください。

ハリアーはトヨタの超人気SUV
ご存じの通り、ハリアーは国内のSUVでも屈指の人気を誇っています。現行モデルは価格帯は280万(ガソリン;エントリーグレード)~480万円(ハイブリッド;プレミアムグレード)と幅を持っていますが、込々で300万円程度でハリアーに乗れるとあって、購入層も幅広いです。激戦区のSUV市場にあって、かなり売れているモデルです。
3代目ハリアーは国内専売車ですが海外での需要も高く、リセール(販売価格)がとても高く、特にガソリンモデル、Plemiumグレード、外装色(ブラック、パールホワイトクリスタルシャイン)、サンルーフ有りだと、購入価格よりも販売価格の方が上回るという現象が2013年発売当初あり、話題になりました。
また、人気モデルのため盗難も相次ぎ、人気の高いホイールだけ盗難されることもあるそうです。
元々はレクサスRXだった
質感が高いSUVとして1997年の初代発売以来人気を誇っていますが、それもそのはず。元々は国内では「ハリアー」として売られていましたが、北米などの海外では「レクサスRX」として販売されていたモデルとあって、エクステリア、インテリア共にレクサス品質で製造されていた高級車です。
2代目は約10年間ほとんど設計を変えずとも売れ続けましたが、2013年に製造・販売を廃止し、2013年11月に現行の3代目ハリアーが登場しました。
※写真は3代目現行ハリアー

3代目ハリアーからは2代目と比較し、ダウンサイジングして発売されました。このタイミングでレクサスRXとは完全に棲み分けが明確になりましたね。
また、トヨタのコンパクトSUVであるC-HRが登場した時は、ハリアーのベースグレードとCH-Rの上級モデルの販売価格が20万円程度しか無かったため、「ちょっと頑張ってハリアーに乗ろう!」というユーザーが多く、改めてハリアーの売り上げが伸びた、という現象も起きました。
新型4代目ハリアーの見所は?
2020年にフルモデルチェンジ予定の新型ハリアーですが、エクステリア、安全装備などでグレードアップしそうです。
トレンドであるクーペスタイルを採用
今トレンドとなっているクーペスタイルSUVになるとのこと。クーペスタイルとは、車両を真横から見た時に、リアのラゲージスペースに行くに従ってルーフラインが流麗な曲線を描く様に設計された、スタイリッシュなスタイルを指します。
クーペスタイルSUVと言えば、BMWのX2、X4の様な海外メーカがこのトレンドを取り入れてきており、世界のSUV市場において一つのトレンドとなっています。新型ハリアーもこのクーペスタイルを採用してくるものと予測されます。
プラットフォームはTNGAに
プラットフォームは現行プリウスから採用が開始された「TNGA」を採用します。これは、今年発売された新型RAV4と共通のものになります。新型RAV4についてはこちらも参照ください。
パワートレインもRAV4と共通仕様
パワートレインは以下2種類が用意されています。
新世代2.5Lハイブリッド(E-four)
現行モデルも2.5L+前後モータのハイブリッド仕様が存在しますが、新型はリアモータの出力がアップします。これにより、リアモータは加速時のアシストモータですので、加速性能がアップすることが予測されます。
2.0L NAダイレクトCVT
現行モデルは、マイナーチェンジ前は2.0L NA、チェンジ後は2.0Lターボになりましたが、新型もRAV4との棲み分けの観点で、2.0Lターボになるものと予測されます。
安全装備は第2世代トヨタセーフティセンス?
安全装備は、車両前方のミリ波レーダとフロントガラス上部の単眼カメラによる、夜間歩行者も検知する「第2世代トヨタセーフティセンス」の導入が予想されます。これは、2017年12月にマイナーチェンジしたアルファードとヴェルファイアに初搭載されました。
また、現行モデルはレーンのはみ出しを検知して知らせるLDA(レーンデパーチャアラート)がグレードにより装備されますが、第2世代トヨタセーフティセンスはLTA(レーントレーシングアシスト)や、道路標識を検知するRSA(ロードサインアシスト)など、最新機能が付いてくるものと予測されます。
いかがでしたか?ハリアーは代々人気でトヨタの看板車種であるだけに、4代目モデルもかなり力を入れてくると思います。また、価格帯も現行モデルの様に200万円台のグレードをラインナップしてくるかどうか、非常に注目です。