TOEICは自身の英語力を定量化することのできる、最適なツールと言えます。活用されるシーンも様々で、大学院の院試や、就活、昇進と様々な場面で出くわします。
特に、大学を卒業して、社会人として活躍していくために、TOEICのスコアが高いことに越したことは無く、有利に進めていくことができます。
しかし、社会人となれば毎日会社で朝から晩まで働いて、家に帰れば疲れて寝てしまう。更に結婚して家庭を持つと、休日は平日に任せていた家事・育児と、土日くらいはゆっくりしたいという思いから、中々TOEICの勉強に充てる時間を確保できないことが現実ではないでしょうか?
この記事では、そんな境遇の方に向けて効率的にTOEIC600点を取るコツをご紹介します。
なぜTOEIC600点を目指すのか?
そもそもなぜTOEICスコア600点が目標なのでしょうか?まずTOEIC600点は、TOEIC受験者の平均よりやや上という位置付けです。
つまり、600点あれば「一般手的な水準よりも上の英語力がある」ことの証明になります。大学や企業としても、TOEICのスコアでその人の、目標に対する計画実行力を一目で見ることができるわけです。
日系企業でも要求されるTOEICスコアは高くなる傾向
ひと昔前までは、採用基準や入社してからの昇進基準でTOEICスコアを要求する日系企業は、あまり多くありませんでした。ですが、グローバルな事業展開をする企業が増え、人材にもより高い英語力が要求される傾向になってきています。
以下にTOEICスコア600点以上が求められる企業の一例をご紹介します。
採用基準(新卒・中途)
王子製紙、日産、大正製薬、出光興産、大和ハウス工業、ニトリホールディングス
昇進・昇格
自動車
トヨタ自動車(係長格)、マツダ(課長格)
商社
三井物産、住友商事、丸紅
住宅
住友林業(係長格)
通信
富士通、日本IBM、NEC
その他
横浜ゴム、日立製作所
この様にいわゆる一流企業ではもはや英語力は必須となる時代です。TOEICのスコアが低いから受けたい企業が受けれない、昇進できない、なんてことは避けたいですね。
サラリーマンでTOEIC600はなぜ難しい?
TOEICは英語のテストなので、目標とするスコアにも依存し、ある程度の学習時間が必要ですが、以下の様な理由で満足に学習時間を確保できない方も多いのではないでしょうか。
日々の業務が忙しく学習時間の確保が難しいから
サラリーマンの方は、一日の大半の時間と体力を消費して業務をこなすことになるため、当然ですが絶対的な学習時間の確保が難しいです。
業務時間内に勉強する訳にもいかないので、通勤中や昼休みなど、スキマ時間を見つけてコツコツ勉強するしか方法はありません。
疲れて集中力が持たないから
では時間を確保できれば勉強できるかと言われると、日々の業務で疲れて、スキマ時間くらいは休憩に充てたいですよね。。
この様に忙しくて勉強時間を確保できない、出来ても疲れて持続しない、という方は多いと思いますが、勉強時間を確保しルールを決めて勉強しないと、運で高得点を取れるものでは無いので一生スコアは上がりません。
何を勉強したら良いか分からないから
時間もやる気もある!という方でも、どう勉強したら良いか分からない方も多いと思います。それは、自分の弱点を把握できておらず、どこに手を打てば良いか作戦が立てられていないことが要因です。
どうすればTOEIC600取れるのか?
この様に日々子育てや仕事に追われるサラリーマンにとって、
①勉強時間の確保
②確保した時間をどう利用するか
の大きく2つが課題となって来る訳ですが、ここではその対策についてご説明します。
学習時間の確保
業務に充てる時間以外で学習時間に充てる時間は無いか考えた時に、以下がおすすめであり効率的です。
朝いつもより少し早く起きる
朝20分でも良いので早く起きて勉強する時間を確保しましょう。特に寒い時期は1分でも長く布団に潜っていたいもの。ですが、時間を作りにいかないとTOEICスコアアップは望めないことを意識しましょう。
やることとして、TOEIC問題集の英文1つ読むだけでOKです。
通勤中
電車通勤の方、車通勤の方、徒歩の方と様々ですが、この時間を利用して英語を流し読みしましょう。但し、ただ聴くだけでは学習効果は薄いので、朝起きて読んだ英文を聴くと吸収しやすいです。
寝る前に
寝る前に文法や単語を覚える時間に充てます。1日の業務で疲れていてそんなに数はこなせないと思いますし、ハードルを高くすると続かないので、この程度でOKです。
TOEICスコア600点までの距離を定量化する
今自分が持っているTOEICスコアと600点までの距離を定量化します。例えば、今450点の方は600点まであと150点取る必要があります。
TOEICは1問当たり5点なのであと30問正解すれば達成できることになります。
TOEIC600点取るための作戦を立てる
ここでは具体的な作戦を立てていきます。
TOEICの問題構成を知る
TOEICの問題数と点数配分は合計200問で1問一律5点の1000点です(実際は990点満点)。大きく分けてリスニングセッションとリーディングセッションの2つで、それぞれ100問出題されます。
リスニングセッション(約45分:100問)
Part.1 写真描写問題:6問
Part.2 応答問題:25問
Part.3 会話問題:39問
Part.4 説明文問題:30問
リーディングセッション(約75分:100問)
Part.5 短文穴埋め問題:30問
Part.6 長文穴埋め問題:16問
Part.7 1つの文章:29問、複数の文章:25問の合計54問
120問正解すれば600点取れる=80問は間違えてもOK
TOEICでスコア600点を達成しようとするとかなり点数を取らないといけない様に感じるかと思いますが、全ての問題に集中する必要はなく、特定の問題のみ対策をすれば600点取れます。だって極端な話1問5点で200問なので、80問は捨てても600点取れる計算になりますよね?
これが700、800点狙う方だと取りこぼしが許されなくなってきますが、600点であれば極端な話Part.7は全て捨てても良い訳です。
例えば、Part.1~Part.6を対策して、試験時間120分いっぱい使って解けば、600点取れそうだと思いませんか?
自分のウィークポイントを知る
リスニングが苦手な方、文法が苦手な方と、得意不得意があると思います。受験勉強もそうですが、ある特定のテストで得点を伸ばす王道は、弱点の克服することが最も効率的、かつ確実な考え方です。ですが、TOEIC600点は無理に弱点を克服する必要はありません。
600点は得意な分野を伸ばすことで十分達成可能なスコアだからです。
まとめ
いかがでしたか?この記事で勉強時間を確保する方法や、どうやって対策すれば良いかご紹介しましたが、一番大事なことは「継続」することに他なりません。
ですので、無理なく継続できるルーティンを作ることが重要です。TOEICスコア600点取るために必要なことをまとめると、
・600点までのギャップを知る
・取りに行く問題、捨てる問題を決める
・取りに行く問題の対策を継続できるルーティンで実行する
となります。
以上、この記事ではあくまでスコア600点を目標とする対策を書いてきましたが、今後は更に高いTOEICスコアがトレンドとなってくることが考えられるため、弱点を無くしてオールマイティに英語のスキルを身に着けることが求められます。