たまに街中で見ると、この車何?と車名が素直に出てくる方は少ないのではないでしょうか?国内の月産販売台数は100台にも満たないですが、決して不人気だからという訳では無いんですよね。
この記事では、そんなスズキSX-4 CROSSの価格や特徴、評価についてご紹介します。
※画像はSUZUKI HPより引用
スズキ SX-4 S-CROSSとは?
出典:SUZUKI HP
SX-4 S-CROSSはスズキ株式会社が製造&販売するクロスオーバーSUVです。国内でその姿を見る機会はほとんどありませんが、それもそのはず。SX-4 S-CROSSは国内ではなくハンガリー工場で生産され、国内市場では逆輸入という形で入って来ます。
ちなみに同じスズキのSUVであるエスクードも同様にハンガリー生産です。
ここから読み取れることは、スズキはSX-4 S-CROSSを国内で積極的に売る意思が無く、あくまで国内市場はおまけ程度、ということです。
ですので、人気が無くて売れていないという訳では無く、企業側に売る気が無いと言えるレアなSUVです。そりゃメーカーが売る気無いんですから中古でも出回らないですよ。
SUZUKIのこういう割り切り嫌いじゃないです笑
実際にハンガリーではSX-4 S-CROSSをよく街中で見かける程売れている車です。
エクステリアを見ると控え目なスズキには珍しく力強い印象を受けるだけに、国内市場への投入にもう少し積極的になれば、そこそこいい線いくんじゃないかと個人的には思います。
SX-4 S-CROSSのグレードと特徴
出典:SUZUKI HP
スズキ SX-4 S-CROSSのパワートレインは1.6L直列4気筒(2WD&4WD)の2バリエーションです。全長が4.3mですのでサイズ的にはコンパクトSUVの部類になり、トヨタC-HR、マツダCX-3、CX-30、ホンダヴェゼルなどが競合になります。
SUV市場で特に激戦のコンパクトカテゴリーにあって、売る気が無いとなると、街中で見ることが無いのも納得ですね 笑
以下のグレードと価格をまとめました(2020年5月時点)。
グレード | エンジン | 価格 |
SX4 S-CROSS(2WS) | 1.6 直4 DOHC | ¥2,180,200 |
SX4 S-CROSS(4WS) | 1.6 直4 DOHC | ¥2,400,200 |
SX-4 S-CROSSは立派なオフローダー
出典:SUZUKI HP
SX-4 S-CROSSの大きな特徴は、悪路走破性と街乗りでの爽快な走行性能を実現する「ALL GRIP(オールグリップ)」を備えていることです。
先進の電子制御4WDシステム
車両の走行状態をアクセルセンサー・操舵角センサー・車速センサーなど、各種センサーからの情報をもとにトータルに監視。挙動変化を予測し、車両が不安定になる前に対処するフィードフォワード制御を行なうことで 優れた走行性能を実現しています。
選べる4つのドライビングモード
さまざまな走行状況で最大限の走行安定性を引き出せるよう「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK」の4つのドライビングモードを設定。ドライバーの意志で自由に選べます。
車両運動協調制御システム
4WD制御と電動パワーステアリングを協調制御。前後輪への最適なトルク配分とハンドル操舵トルクアシストにより、コーナリング中のアンダーステア傾向やオーバーステア傾向(車両横滑り傾向)を抑制して運転操作をアシストします。それでもスリップや横滑りが発生した場合にはESP(R)が作動して走行安定性を確保します。
出典:SUZUKI HP
注目はドライビングモードが選択できることです。トヨタのランクルのマルチテレインセレクトの様に、様々な路面状況に応じた走行モードが選択できることは、アウトドア派はもちろん寒冷地に住んでいる方にとっても、とても心強い装備と言えます。
SX-4 CROSSのグレードの仕様
ここではSX-4 S-CROSSのグレードごとの仕様についてまとめていますので参照ください。
エクステリア
出典:SUZUKI HP
以下SX-4 S-CROSSの主要装備です。
メッキフロントグリル |
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フロントフォグランプベゼル[メッキ加飾付] |
ルーフレール |
フェンダーアーチモール |
シルバーアンダーガーニッシュ(サイド、リヤ) |
サイドアンダーモール |
光輝ベルトラインモールディング |
全面UVカット機能付ガラス |
スモークガラス(リヤドア、リヤクォーター、バックドア) |
熱線吸収グリーンガラス(フロント、フロントドア) |
LEDサイドターンランプ付カラードドアミラー |
リヤコンビネーションランプ[LEDストップランプ] |
カラードドアハンドル |
カラードバンパー |
Bピラーブラックアウト |
ALLGRIPエンブレム(バックドア)(4WD車) |
メッキ加飾がふんだんに使用されている点もおすすめのポイントです。また、単なる見た目だけでは無く、UVカットガラスが全面に使われている等、機能面にも配慮された設計となっています。
安全装備
一通りの安全装備を備えており充実しています。
軽量衝撃吸収ボディー TECT<テクト> |
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歩行者傷害軽減ボディー |
頭部衝撃軽減構造インテリア |
運転席・助手席SRSエアバッグ |
SRSカーテンエアバッグ |
フロントシートSRSサイドエアバッグ |
レーダーブレーキサポートⅡ |
アダプティブクルーズコントロール |
エマージェンシーストップシグナル |
頚部衝撃緩和フロントシート |
ESP(R) |
ヒルホールドコントロール |
4輪ABS[EBD・ブレーキアシスト付] |
ALLGRIP(4WD車) |
ALLGRIPモードスイッチ(4WD車) |
LEDヘッドランプ[ハイ/ロービーム、オートレベリング機構・LEDポジションランプ付] |
オートライトシステム |
フロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプ |
ヒーテッドドアミラー(4WD車) |
時間調整付フロント間欠ワイパー[雨滴感知、ミスト付] |
リヤ間欠ワイパー&ウォッシャー |
運転席シートベルト可変フォースリミッター |
助手席シートベルトフォースリミッター |
フロントシートベルトプリテンショナー |
フロントELR3点式シートベルト[ショルダーアジャスター付] |
リヤELR3点式シートベルト(3名分) |
ISOFIX対応チャイルドシート固定用アンカー(リヤ左右2名分) |
チャイルドシート固定用テザーアンカー(リヤ左右2名分) |
リヤドアチャイルドプルーフ |
運転席・助手席シートベルトリマインダー |
運転席・助手席シートベルト警告灯 |
半ドア警告灯 |
熱線入りバックウインドーガラス |
自動防眩式ルームミラー |
ハイマウントストップランプ |
サイドドアビーム |
フロントディスクブレーキ[ベンチレーテッド] |
リヤディスクブレーキ |
ブレーキペダル後退抑制機構 |
これだけ安全装備関係は備わっていますが、ブレーキアシストや歩行者検知など、他メーカーで導入されている最新の安全装備はほとんど入っていない点が大きなデメリットです。
操作性
出典:SUZUKI HP
以下操作系の装備一覧です。
本革巻ステアリングホイール[オーディオスイッチ付] |
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自発光メーター[常時照明式] |
マルチインフォメーションディスプレイ[瞬間燃費/平均燃費/航続可能距離/平均車速/時計/外気温/走行モード /シフトインジケーター/オドメーター/トリップメーター] |
メーターパネル輝度調節機能[7段階] |
燃料残量警告灯 |
6速マニュアルモード付パドルシフト |
チルトステアリング |
テレスコピックステアリング |
タコメーター |
本革ステアリングホイールである点は評価できますが、画像の通りスズキ特有のシンプルなステアリング廻りは少し物足りなさを感じますね。
インテリア
出典:SUZUKI HP
サテンメッキルーバーガーニッシュ |
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インパネセンターガーニッシュ[ピアノブラック塗装、サテンメッキ加飾付] |
シルバードアアームレストオーナメント(フロント、リヤ) |
シルバーコンソールオーナメント |
メッキインサイドドアハンドル |
メッキパーキングブレーキボタン |
サイド兼用サンバイザー |
運転席・助手席バニティーミラー[チケットホルダー・照明付] |
ラゲッジシェルフ |
バックドアインサイドグリップ |
可倒式アシストグリップ(助手席、リヤ両側) |
ドアアームレストクッション |
成形ドアトリム[クロス入り] |
フロントマップランプ[残照式3ポジションルームランプ機能付] |
残照式3ポジションルームランプ(センター) |
フロント足元ランプ |
ラゲッジルームランプ |
アクセサリーソケット(インパネ、ラゲッジサイド) |
ファブリックシート表皮[シルバーステッチ] |
写真でもわかる通り、内装品質に定評のあるトヨタ車、特に同価格帯のRAV4なんかと比較すると、どうしても見劣りしていましますが、シンプルなデザインであることは確かです。
ちなみに定員は全グレード5人乗りです。
SUVの購入を検討されている方は、以下も参照ください。
https://shigotonokokoroe.com/cost-and-character-about-suzuki-suv/
まとめ
いかがでしたか?SX-4 S-CROSSについてまとめると以下の様になります。
- 日本国内では知る人ぞ知る玄人向けのSUV
- インテリアはそれなりだが、エクステリアは力強い印象
- 人とは被りたくない人にピッタリ
価格も抑えられており、この価格でこの機能の充実さはコスパがかなり良い車と言えます。
購入を検討されている方の参考になれば幸いです。