会社に入社して10年程経つ、いわゆる中堅社員という立場になると、プロジェクトの推進者、リーダーに任命される方も多いと思います。キャリアを重ね、係長格や主任格などの役職が付いてくると、新人や役職を持たない方と比較して、よりプロジェクトの進行について責任が重くなってきますし、よりリーダーシップを発揮することが期待されます。
会社により中堅社員の定義は様々ですが、「マネージャ格の右腕」などと表現されることもあります。その名の通りですよね。
しかし、上からの期待に反してより多くの関係者を動かす必要があり、より多くのスキル・知識も必要であるため、中々思う様にプロジェクトを回せない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな方に向けて私の経験が少しでもお役に立てば、という思いで書かせて頂きました。どうぞ最後までお付き合い頂ければと思います。
こんな方に読んで頂きたい
・係長格、主任格などの中堅社員の方
・プロジェクトリーダーの方
リーダーとは組織や関係者を確固たる信念を持って牽引する役割
リーダー(Leader)とは、組織あるいは関係者を確固たる信念を持って牽引する役割のことを言います。そのために会社として組織として進むべき道はどこで、あるべき姿は何かを理解していることが求められます。
例えば、現在の事業がコモディティ化してきて顧客から買い叩かれており、新たな付加価値を創出していく必要がある状況において、「こんなニーズがあって、こんな顧客の不満があるから、その打開策としてこんな事業を展開すれば付加価値を生み出せる」という相手を説得できる裏付けに基づいた方針です。
裏付けのある確固たる軸がプロジェクトを動かす原動力になります。前述の「熱意」とは、この軸があって初めて伝えられるものです。
リーダーシップについては、こちらの記事も参照ください。
たたき台を必ず用意する
プロジェクトを推進していく上で、多くの知見を持った関係者を巻き込んで、協力を得ることが必要です。その際例えば「今後の方針を関係者間で合意形成したい」と考えた場合に、その方針案と推進計画のたたき台(議論のベースとなる考え方)を用意することが重要です。
たたき台を用意することで、自分の考え方が間違っていれば指摘を貰えますし、日程計画が甘ければその改善策などのアドバイスを得ることができるからです。
これがたたき台も用意せずに「さあどうしましょう」状態だと、議論が本当に1からなので、課題が解決しにくくプロジェクトが先に進みません。相手はこちらがどれほどやる気があるか?どれほどプロジェクトを進めることに前向きか?といった本気度を見ています。
なのでプロジェクト進行に対する取り組み姿勢で、相手を本気にさせましょう。
対等な議論ができる様に準備する
対等に議論し次の一手を決断するためには、相手と同等の知識レベルであることが求められます。
リーダーは全体を見ることが求められるので、どうしても広く浅くのスタンスになりがちです。ですが、関係者からすると、物事を決めていく上ではリーダーとしてもある一定レベルのスキルが無いと次の一手を決断することができませんよね?
ある一定レベルの知識やスキルは身に着けておく様にしましょう。
いかがでしたか?たたき台を作ること、対等な議論ができる様準備をすることは、自分の質を高め、相手に本気度を伝えることになり、結果関係者も徐々に心を傾ける様になります。
極端な話間違っていても良いんです。その姿勢が重要です。なにか精神論の様な言い方になりましたが、是非参考にされてみてください。