人間関係

仕事での人の動かし方。上司やキーマンはプロジェクトを思い通りに動かすための手段

 仕事を進めていく上で、自分のスキルとは無関係に行き詰まるシーンが出てくると思います。例えば、相手部署を動かしたいけど自分の職位(係長、主任、担当)だと相手を動かすにことができないシーンが出てきますよね?

 要は実務者間では解決しない場面では、上の立場の人同士で方針決定してもらう必要があります。ここで上位に打ち上げず不要なもめ事で何も決まらない状態が続くことが、大きな時間のロスになります。

 自分の思惑通りに仕事を動かすためには、言葉は悪いですが時に然るべき立場の人を利用することが重要です。いわば上司を有効活用しましょうということです。

 この記事では、仕事を進める上で「立場」を利用した業務の進め方についてご紹介します。

実務者レベルの議論で解決しないシーンがある

 あなたは担当もしくは係長、主任レベルであるとしましょう。担当レベルで解決しない問題に直面した時に、どう行動しますか?実務者レベルで徹底抗戦して解決に持ち込みますか?確かに徹底抗戦して解決するのであれば、それに越したことはありません。

 ですが、お互い利害が一致しない場合は、徹底抗戦の末平行線を辿ることになります。徹底抗戦の挙句、ずっと平行線のままだと正直時間と労力の無駄です。実務者レベル同士での議論は永遠に解決しないシーンがあることを覚えておいてください。

 それを見極めて早めに上司に打ち上げて、手を打つ(打ってもらう)ことが重要です。

立場関係を常に理解しトップダウンで解決する

 実務上自分の思惑通りに業務を進めたいが、他部署に反対されうまく進められないシーンがあると思います。この時効果的な手段としては、方針決定権を持つ者同士で解決してもらい、トップダウンで指示することです。

 こうすることで業務を円滑に進めることが可能となります。どんなに揉めている人で、どんなに頑なに自分の意見を曲げない人でも、「この人の言うことには従う」という人がいるはずです。

 課長でだめなら室長。室長でだめなら部長といった具合です。言葉は悪いですが室長、部長を自分が思い通りに仕事を進めるためのコマとして利用する訳です。実務者通しで悩んで時間を浪費するくらいでしたら、上の権力を最大限に利用し、解決に持ち込んだ方がずっと賢いです。

 ある会議体で決め事をする場合にこの様な進め方をするとスムーズです。事前に関係者に根回しをして事前合意を取っておくことを「コンセンサスを得る・取る」などと言います。

 こちらの記事で詳しく書いてます。

ビジネスでコンセンサスを得る・取る必要性は?利害関係者と仕事を円滑に進める上で重要なこと仕事を円滑に、かつ確実に進める上でプロジェクトに関わる様々な関係者と意見や考え方を合わせることは非常に重要なことです。仕事を進める上で関係者の意見が割れるのは当然のことで、それをいかにしてうまく同じ方向に向けさせ、推進力に変えていくかがプロジェクトリーダーにとって腕の見せ所と言えます。...

部署同士で決まらない場合は中立の立場にある部署に仲立ちしてもらう

 利害関係があり、その上司を入れてもどうしても折り合いがつかない場合があります。その場合は中立な立場にある部署に間を取り持ってもらうことが有効です。

 その場合に、自分たちの持ち込みたい考え方に誘導させるために、中立の立場にある人間にこれまた根回しが重要になってきます。

 根回しばかりに時間を割くことは一見無駄の様にも思えますが、部署間で折り合いがつかない状態が長引くことほど無駄なことは無いです。

 内向きなことにエネルギーを使うくらいだったら、会社が前に進むことにエネルギーを使うべきです。小回りが利かない大企業ほどこの様なケースが多いですね。

まとめ

 いかがでしたか?大抵の場合、サラリーマンの仕事は利害関係の塊です。その利害関係のある関係上、仕事を進める上で職位の高い立場の人をうまく利用することが重要です。

 また、自組織だけでなく他組織も含めて自分が関わるプロジェクトの全体像を俯瞰して見ることで、仕事が進まない要因がどこにあるかが見えてきます

 実務者同士で平行線を辿り、もやもやするくらいでしたら、潔く上司の力。それでもだめなら中立の立場の力を借りて業務を円滑に進めましょう。仕事の進め方についてはこちらも参照ください。

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