トヨタのコンパクトSUVとして新たに誕生したヤリスクロス。ヤリスと名乗ってはいますが、ヤリスをただSUVにした、という訳ではないです。
コンパクトクラスの中ではインテリア、エクステリア、装備共に完成度が高く仕上がっている新型SUVです。
この記事では、新たにトヨタのSUVカテゴリーに加わったヤリスクロスのグレードごとの価格や特徴についてご紹介します。
※画像はTOYOTA HPより引用
ヤリスクロスとは?
出典:TOYOTA HP
ヤリスクロスはトヨタ自動車が製造&販売する新型コンパクトSUVです。都会ユースを意識したSUVで、コンパクトカーのヤリスと共通部分の多いSUVですが、ヤリスとはしっかり差別化されています。
https://shigotonokokoroe.com/the-new-yaris/
トヨタのSUVラインナップがとにかく充実しており、ヤリスクロスは少し車格が上のC-HRとダイハツのOEM車であるライズ(ダイハツ名ロッキー)の中間に位置します。
https://shigotonokokoroe.com/cost-and-character-about-toyota-chr/
ヤリスクロスの価格(税込)はエントリーグレード[ガソリンX”Bパッケージ]はギリギリ179.8万円で、最上級グレード[ハイブリッドZ]は281.5万円、約100万円ほどの価格差があり、幅広いユーザーの取りこぼしを無くすよく練られた価格設定がされています。
ヤリスクロスの各グレードと特徴
出典:TOYOTA HP
ヤリスクロスのパワートレインはガソリンモデル(2WD、4WD)、ハイブリッドモデル(2WD、E-four)の4種類です。
新型ハリアーもそうですが、最近のトヨタブランドの特徴としてはハイブリッドにも2WDを設定していることです。
元々トヨタのハイブリッドモデルは、4WD方式(E-four)が主流でしたが正直街乗りでは4WDなんて要らない、というユーザーも多くハイブリッドに乗るためには、6.70万円もの差額を出さなければ購入できませんでした。
それがハイブリッド2WDの設定により、価格面でハイブリッドモデルが購入しやすくなっています。ハイブリッドモデルは燃費向上の面で、ニーズが一定数あると見込まれるカテゴリーですからね。
C-HRとライズの間を埋めるだけでなく、パワートレインの隙も見当たらない程、ヤリスクロスはまさにかゆい所に手が届く一台と言えるのではないでしょうか。
以下ヤリスクロスのグレードと価格をまとめました(2020年10月時点)。
グレード | エンジン | 価格(2WD) | 価格(4WD) |
X”Bパッケージ | 1.5L 直3 N/A CVT | ¥1,798,000 | ¥2,029,000 |
X | 1.5L 直3 N/A CVT | ¥1,896,000 | ¥2,127,000 |
G | 1.5L 直3 N/A CVT | ¥2,020,000 | ¥2,251,000 |
Z | 1.5L 直3 N/A CVT | ¥2,210,000 | ¥2,441,000 |
X(HV) | 1.5L 直3 N/A CVT+モータ | ¥2,284,000 | ¥2,515,000 |
G(HV) | 1.5L 直3 N/A CVT+モータ | ¥2,394,000 | ¥2,625,000 |
Z(HV) | 1.5L 直3 N/A CVT+モータ | ¥2,584,000 | ¥2,815,000 |
ガソリンとハイブリッドの価格差
約38万円です。ハイブリッド2WDの設定により価格差が無くなってきてますね。ハイブリッドを選ぶ価値とは何なのか?以下2点だと言えます。
- 燃費が良い
- パイパワーである
ハイブリッドを選ぶモチベーションは38万円出して「燃費の良くしてハイパワーにする」かどうかだと思います。ただ、ガソリンモデルでも十分にパワーはありますが、パワーも重視する方はハイブリッドがおすすめです。
2WDと4WDの価格差
ガソリン、ハイブリッド共にが23.1万円です。コーナリングでの走行安定性が向上します。走りを求める方は付けると良いでしょう。
街乗り重視の方は正直2WDで十分だと思います。
ヤリスクロスを購入せずにレンタルして乗る
ずっと所有する訳では無いなら、トヨタの「KINTO」でヤリスクロスの新車に乗ることもおすすめです。月額44550円(税込)でヤリスクロスに乗れます。
シェアカーが普及するなど車の在り方も年々変わってきており、車を所有するのではなく「新車を借りる」時代になってきています。
KINTOは購入でもシェアでもない、新しいクルマの持ち方で、以下3つの大きな特徴があります。
1.頭金なし&月々定額
2.自動車税・任意保険など、必要な費用が料金に含まれる
3.愛車ポイントサービスでギフトがもらえる
ローンを組みたくない、長期保有するつもりは無く色々な車に乗りたい、という方におすすめです。
ヤリスクロスの各グレードごとの仕様差
出典:TOYOTA HP
ここでは各グレードごとの仕様差についてまとめていますので参照ください。
○:標準、△:オプション
エクステリア
まずはヤリスクロスのエクステリアについて見て行きましょう。
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特徴としては、山林などのオフロード走行が可能なマルチテレインセレクトが採用されていることです。
トヨタのSUVで見るとランクルやランクルプラドに採用されています。ランクル以外のSUVでなぜヤリスクロス?と思ってしまいますが、同じような車格のSUVと比較して、悪路走破性が高いということは一つのアピールポイントですね。
分かりやすい見た目としては、Zが標準で18インチアルミホイールを履いており、見た目のインパクトで他グレードと差を付けています。
安全装備
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出典:TOYOTA HP
トヨタの標準安全装備である「Toyota Safety Sence」がエントリーグレードのX”Bパッケージ以外で標準装備です。
コンパクトSUVクラスでも安全装備が標準であることが嬉しいですね。
また、全グレードオプションで駐車支援も設定することが可能です。
操作性
出典:TOYOTA HP
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ヤリスクロスはドライブモードセレクトを備えています。この辺は他のトヨタブランド車と同じですね。
POWER ⇒加速時の出力を上げ、燃費よりも走りを重視するモード
EV ⇒ ハイブリッドモデルのみ。バッテリー残量に応じてEV走行が可能
ECO ⇒ 加速時の出力や、エアコンON時の動力を抑え燃費を重視するモード
マルチインフォメーションディスプレイはZ以外が4.2インチ、Zが7.0インチのものになります。シンプルで飽きの来ないデザインが魅力です。
インテリア
出典:TOYOTA HP
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トヨタ車は最上級グレードがシートヒータ、電動チルトが標準である傾向にありますが、ヤリスクロスも同様です。冬に大活躍のアイテムですね。
また、ヒータコントロールパネル(エアコン温度設定等操作パネル)はガソリンモデルのX以外はメッキ加飾が入り、一目で分かる見た目の境目となっています。
まとめ:おすすめはガソリンG(4WD)
いかがでしたか?ヤリスクロスは価格帯が170万円台~280万円台と幅広いことが特徴です。その分購入層が分かれることになりますが、まとめると以下の様な方におすすめです。
- ガソリンX”Bパッケージ(2WD) ⇒学生や社会人なりたて
- ガソリンG(4WD) ⇒質感と悪路走破性を両立
- ハイブリッドZ(2WD) ⇒走り、燃費重視
最もおすすめは、ガソリンG(4WD)です。価格は税込¥4,230,000です。おすすめの理由は以下です。
・コンパクトSUVでありながら悪路走破アシスト機能であるマルチテレインセレクトを装備
・X⇒Gでインテリア・エクステリア共に質感がUP
トヨタブランドではランクルの様な本格SUVに装備される機能が、ヤリスクロス4WDでは付いてくるため、オフロードにも使えます。
次点で燃費重視の方は2WDハイブリッドがおすすめです。先述の通りトヨタブランドでも2WDハイブリッドが設定され、ガソリンモデルとの価格差が大幅に縮まっています。
トヨタのSUVについてはこちらでまとめています。
ベースであるヤリスとは印象ががらっと変わって別の車の様ですね。
ヤリスクロスの購入を検討されている方にとって、参考となれば幸いです。