厳しい就活を終えて、ゼミの研究や卒業論文の作成に追われる方、旅行やバイトなど時間のある学生にしかできないことをとことん満喫する方、様々だと思います。
内定を貰って一先ずほっとし、これから始まる社会人生活に夢と期待を膨らませる一方で、本当に会社に入ってやっていけるだろうか?人間関係をうまく構築できるだろうか?と不安に駆られますよね。
私自身内定を貰ってから趣味に没頭していましたが、入社前にもっとこうしておけば良かった、こんなことやっておけば良かった、なんて後悔することもあります。
この記事では、これから社会人生活を迎える方に知っておくと良い心構えについて、私の経験からご説明します。
まずは社会人と学生の違いを知ることから
まず社会人について知ることが重要です。社会人と学生の大きな違いは、学生はお金を払って勉強していることに対して、社会人は結果を出してその対価としてお金を貰うことです。
社会人は納期に対してある一定のアウトプットを出すことが求められます。「頑張ったけど納期に間に合いませんでした」という過程の頑張りなどは、極端な話何もやっていないことと同じことです。社会人は結果が全てです。出した結果で評価されます。
結果を出すことへのこだわりが何より重要となりますので、覚えておくと良いです。
報連相の重要性
会社では組織としてアウトプットを出すことが求められます。限られた時間の中で要求されたアウトプットを出すためには、進捗管理が不可欠です。
上司は組織として納期までに要求されたアウトプットを出すためにマネジメントすることが求められますが、そのために逐一上司への報告・連絡・相談は非常に重要なビジネススキルと言えます。
初めの内は「こんな低レベルなことを相談するのはダサい」「上司も忙しそうだし後で報告しよう」と報連相の要領がわからず躊躇してしまいがちですが、問題を自分で抱え込んで、組織のプロジェクト運営を止めてしまうことは、社会人として重罪です。特にバッドニュースの時はなおさらです。バッドニュースファーストを心掛け、報告時は結論を先に、内容を簡潔に伝える訓練をしましょう。
新入社員は何でも聞けるという特権があります。
スキルや仕事の進め方を身に着けていない新入社員だからこそ、報連相を実施し都度上司の指示を受けて、方向性を修正しながら次のアクションを取る必要があります。
報連相についてはこちらも併せて読んで頂きたいです。
素直に謙虚に聞く姿勢を持つ
会社生活は納得いかないこと、腑に落ちないことが溢れています。ですが社会人経験が全くない中で、自分の中の変なこだわりやプライドは、周囲の反感を買い、自身の成長の妨げになります。自分の意に反することも沢山出てくるでしょう。ですが、個人プレーでは組織は回りません。
とにかく素直に、そして謙虚に相手の話を聞き必要に応じてメモを取る様にしましょう。とにかくがむしゃらに3年間は頑張りましょう。
上司との接し方については、こちらも参考にされてください。
挨拶は明るく元気に!
新人は仕事が出来なくて当たり前です。唯一できることは、明るく元気に挨拶し、組織に新しい風を入れることです。
新人だからこそ相手の目を見て「おはようございます」「ありがとうございます」「申し訳ありません」をしっかり言える様にしましょう。
当たり前のことを当たり前の様にすることを積み重ねることで、信頼を得ていくことになるので、確実にできることから実施していきましょう。
ビジネスマナーと社会人らしい身なりを心掛ける
先ほどの挨拶もそうですが、ドアのノック、名刺の渡し方、電話応対の仕方、などのビジネスマナー、社会人らしい清潔感のある身なりを心掛けましょう。
見た目の印象はそのままあなたの中身の印象に直結します。
早めの行動でリスク管理を
最初の内は始業よりも早めに出社することをおすすめします。早めに行くことで朝考える時間を作ることができますし、電車の遅延などで遅れそうになっても時間に余裕を持たせれば、始業に間に合わせることもできます。
早め行動はリスク管理、タイムマネジメントの基本です。
始業時だけでなく、会議などの始まりは5分前行動を心掛け、決して遅刻しない様にしましょう。会議に5分遅れただけでも印象は悪く、会議の進行にも不利益に働くことがあるからです。
出張時も同じで「途中道が混んでいて遅れました。」と言い訳しても、先方からは「ならもっと時間に余裕を持って行動すればいいじゃん!」と捉えられますので印象は良くないですよね。
社内であればまだ良いですが(良くはないですが。。)、顧客との打合せに遅れると会社全体のイメージダウンに繋がります。
意識を変える
マインドを社会人モードに切り替えることも重要なことです。社会人生活を送る中で、身を持って経験して分かってくることが多いですが、意識の部分は新入社員でも持つことはできます。入社5年目に気付いて意識付けることと、新入社員の時点で既に意識を持っていることは、大きな差があります。
社会人としての心構えについては、こちらの著作がおすすめです。
この著書では「伸びない人」「伸びる人」それぞれの特徴を、様々な切り口で捉えている本で、入社して10年経った今でもたまに読み返して、「伸びない人」に該当する行動を取っていないか自答することがあります。
新入社員の心得という観点で2つ事例を紹介します。
報連相
「伸びない人」
仕事上の義務だと思っている。
「伸びる人」
仕事=報連相だと考える。
上司から仕事を任され、「逐一状況を報告して!」と言われた時に、「面倒臭い」「怒られる」などと考えていると、結局やらされ感で仕事をすることになり、自身の成長の面であまり期待できません。
上司の役目は、組織として効率的に、かつ質の高いアウトプットを出すためにマネジメントすることなので、その実行のために部下の業務進捗を逐一把握することがいかに重要であるか分かると思います。
このことは、仕事を実際に経験しないと中々分からないことですが、「仕事=報連相」ということを言葉だけでも知っていれば、仕事のアプローチも変わります。
自己アピール
「伸びない人」
評価は自分がするものではない
「伸びない人」
自分という商品をどう売るか
組織の中で昇格していくためには、相手の評価を待っているのではなく、自分からアピールするために「目立つこと」が大切です。特に10年目の今の私の立場だと、同期とも昇格の差が目立ってくる頃です。
以上の様にこれらのことを入社5年目で気付くのと、新入社員で知っているのとでは、意識の面で大きな差だと実感しています。
新入社員の方で読んでみて正直意味が解らない部分もあると思いますが、知っておくだけでもプラスになるはずです。
いかがでしたか?社会人生活は学生とは思考を大きく切り替える必要があります。ですがこれらのことを知っているだけで、会社の中での立ち振る舞いも大きく変わってきます。まずは社会人と学生の違いを知ることから初めてみてはいかがでしょうか。